The Reason I Jump
「何が1番怖いですか?」
「人の視線です」
「何が1番嬉しいですか?」
「前は、家族と笑っている時、自然と触れ合っている時、今は、誰かが自分の本を読み、その感想を聞く時です」
と自閉症の東田直樹さんが、文字盤ポスティングを使って、インタビューに答えているドキュメンタリー番組をたまたま見ていたら、なぜだか急に、涙が溢れて止まらなくなりました。
すぐに『跳びはねる思考(会話のできない自閉症の僕が考えていること)』という東田直樹さんが書いた本を購入し、(Amazonも楽天も売り切れで、本屋さんで1冊見つけました)このお休みの間、ほぼ1日で読み終わってしまいました。たぶん文章がとてもわかりやく、頭に入ってきやすかったからだと思います。
「自閉症の僕が跳びはねる理由」という13歳の時に出した本を、同じく自閉症の子どもを持つイギリスの方が翻訳し、『The Reason I Jump』という名前で、世界20カ国以上で出版されているのだそうです。
私は、その番組を見るまで、知りませんでしたが、カナダとアメリカのAmazonでも1位☆NYタイムズで3位のベストセラーだそうです。
普段、奇声や雄叫び、意味のないひとりごとを言う東田さんが、
なぜ、跳びはねるのか?
ずっと水を見てしまうのか?
その時、どんな気持ちでいるのか?
自閉症の子の為に、何かしたいとか、こうしなくちゃいけないとか、強く思っている訳ではなく、ただ、ただ、私も知りたくなって本を読みました。
重度の自閉症とは思えない自己分析…
そして、自分の思っている事を表現するのは、大変難しい事だと思うのですが、健常者の私がぼんやりと感じ、思ってきた感情の一つ一つすら、わかりやすく説明し、気づかせてくれました。
知ってもらう事で、自分が生きやすくなり、みんなのまなざしが違うと思ったそうです。
東田直樹さんが書いた本が、たくさんの方に読んでもらえますように…